2009年12月18日

プレステージ

まず私の持論ですが、映画に限らずマンガ、ドラマ、小説などのあらゆる新しい物語に接した時、人は無意識にその作品の世界が我々の住む世界につながっているかどうかを判断しながらストーリーを受け取ります。主人公の超人的活躍があっても、それが現実に起こりうる世界の話なのか、ファンタジーの世界なのか。

具体例を挙げると「ロッキー」は現実の世界につながっていますが、「スーパーマン」は現実の世界とはかけ離れた世界のお話です。

これを踏まえてこの作品を紹介すると・・・ちょっとズルイと言える作品です。

19世紀末のロンドンを舞台に2人の天才マジシャンの確執から来る戦いを描いています。そこには映画にありがちなライバルが切磋琢磨する明るい競争ではなく、相手の興行(ショー)に忍び込み、演技を失敗させるなど陰湿な雰囲気がふんだんに盛り込まれています。

ただ、前述の持論で話をするとマジックをテーマにした映画ではファンタジーが入り込む事は“決して”許されません。例えば映画の中に超能力者が、もしくはドラえもんの道具が出てくれば作品中ではマジシャンの存在価値はなくなってしまいます。

ネタバレを避けながら、それでもこの作品の最大の問題点を挙げるとすれば、現実とファンタジーの境界を微妙に侵犯しています。これはどうかなぁ・・・と感じてしまいます。

純粋に作品そのものは合格点以上のものを付けられますが、残念ながら(最近の映画に多く見られる傾向ですが)最低2回以上見ることを前提とした難解なシーンが随所に見られます。そこが良いと言う人もいるかもしれませんが、そこは皆さんの判断にお任せします。

ただし、初めてこの映画を見る人には「カゴのカナリアの気持」「不思議現象に命を懸けるマジシャン」と言う2つのポイントを念頭にご覧ください。



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posted by Elwood at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | マジックが関わる作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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